~血統ウェーヴ~

直系統に囚われない血統解釈で競馬の本質に迫る

【菊花賞】◎バビット

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「フィッシュ」。

 

アメリカでは走る馬の体形をこう呼ぶらしい。

馬体を正面からみると魚のように薄いのがその特徴だ。

これを知ったのは今年のダービーのパドック解説(GC)で、テレビ画面には大本命馬の姿が映っていた。

 

「空気抵抗か...」

エンジンが同じなら、より空気抵抗の少ないフォルムが有利に決まっている。

いや、そもそもエンジンも違うのだ。

この瞬間、僅かに期待していたダービーの波乱は一縷の望みも無いことを悟った。

 

コントレイルは種牡馬となって日本競馬の質を変えるだろう。

産駒によるケンタッキーダービー制覇も夢ではない。

 

<真っ黒い馬体がチャーチルダウンズに帰ってくる、サンデーサイレンスの血を引いた日本の...>

 

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明日は菊花賞だ。

奇跡の種牡馬サンデーサイレンスも現役時代、距離延長のクラシック3冠最終戦ベルモントS(ダ2400m)でイージーゴアに敗れている。

芝3000m越えのマラソンレースは世界的に見ても種牡馬選定としての意義を失い、菊花賞メルボルンCを勝ったデルタブルースが1頭の産駒も残すことが出来ないのが現実なのだ。

 

「無敗の3冠馬」という称号の為だけに菊花賞を走るコントレイル。

菊花賞馬」の栄光を目指し、死力を尽くす17頭。

 

涼しい顔で、大本命が先頭で駆け抜けるなら、それも競馬である。

 

「もう一頭怪物がいた」

こんなことが実際起こるのも、競馬の怖さである。

 

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◎バビット

/母母父ヌレイエフ

   ノーザンダンサー

 

当ブログでは頻出だが、母父父にノーザンダンサーを持つ繁殖馬の産駒が滅法強い大レースがこの菊花賞だ。臨戦過程とも、普通の年なら「勝ち確」レベルなんだけどね...

 

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▲ヴェルトライゼンデ

/母母父ビーマイゲスト

   ノーザンダンサー

 

半兄は昨年の菊花賞馬。父は違うが、適性は母方から受けたものだろう。

 

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秋華賞の2、3着は荒れたが、今週は堅いと思う。

人気薄は内枠を引いた△ガロアクリークのみ押さえておこう。