~血統ウェーヴ~

直系統に囚われない血統解釈で競馬の本質に迫る

サンデーサイレンス・ミステリー①

2022年ジャパンカップ前日の午前中、東京芝ではマイナー種牡馬・ネロ産駒の台頭が目立った。この時私は「いい傾向だな」と感じていた。デアリングタクトへの追い風である。 ーーーーーーーーーー 日本競馬に革命を起こした奇跡の種牡馬サンデーサイレンス。…

【本当は教えたくない】現4歳世代で高配当を仕留めるコツ

降級制度が無くなって以降、この時期の条件戦は活きのいい3歳馬が圧倒的に強い。 例えば1勝クラスを例に取ろう。勝ち抜けの条件戦は時間を経るごとにレースレベルが下がるのが自明であり、逆に遡る程レベルが高く、辿れば2・3歳限定の1勝クラスだ。要す…

【単勝万馬券は狙うな】続・何故◎を打てたのか?

日曜中京4レース、11番人気のダイシンビヨンドが5馬身差で圧勝して単勝万馬券を演出した。この時、私は当馬に◎を打っていた。「打った」と言うのは、POG-INFOの予想シミュレーション機能においてである。このブログは当時の思考を出来るだけ再現..…

【優駿POG】2020年産で当たる血統を探せ!

今週末はダービー、来週からは新馬戦が始まるといった今、久々のブログ更新だ。 早速、優駿POG2022-2023のリストを見ながら2020年産の血統解釈などを語っていこうと思うが、折に触れ新馬戦予想のコツなども交えていきたい。 まず、13年周期で捉えた2020…

最強位バトル、初参戦で3位でした(^^)

netkeiba主催の「俺プロ」において、馬士というランクに昇格したことを前回の記事で書いた。 その馬士になると自動的に月間の獲得ポイントを競う「最強位バトル」に参加することになるのだが、2月の成績が歴戦の猛者たちに混ざって3位に入ってしまったのだ…

無事、馬士昇格

私は普段から新聞を買わない。 予想に使っているのはnetkeibaの無料競馬新聞だ。 そのnetkeibaが主催する予想大会「俺プロ」において、「馬士」という称号?を得たので記事にしておきたい。 初参加は19年暮れのホープフルS週だったから、丁度1年と1ヶ月が…

何故◎を打てたのか?

日曜中京3Rで最低人気のメイショウマンサクが差し切り、単勝万馬券を演出した。 この時、私は自己分析の為の予想シミュレーション機能(POG-INFO)で当馬に◎を打っていた。 この記事は、POG-INFO管理人様より「何故◎を打てるのか?」とい…

【AB理論】ブラックタイド産駒が活躍する厩舎の特徴とは?

前回、「連対率」を比較条件に用いた特別な方法で騎手と調教師を仕分けした。 A=高い B=低い とすれば、直感的に最も好走率が高そうな組み合わせは騎手A厩舎Aであろう。 しかしこの予測は直感的というよりも短絡的と言うべきであり、実際に自作の生産…

【AB理論】矢作厩舎と杉山晴厩舎の共通点とは?

コントレイルの矢作厩舎。 デアリングタクトの杉山晴厩舎。 この、昨秋のジャパンCにおいて世紀の大決戦を演出した2つの厩舎には共通点がある。 いずれも、他のリーディング上位厩舎と比較して好走率が低いのだ。 2020年の勝ち星ではそれぞれ全国1位、4…

【ジャパンC】デアリングタクトよ、ザルカヴァになれ

菊花賞。 本命のバビットの手応えが早々に怪しくなり、コントレイルの楽勝だと思った。 しかし現実は、条件戦を勝ち上がったばかりのアリストテレスに最後の最後まで苦しめられた辛勝。レース後のダメージは、稀代の名馬として生を受けてから初めての経験だ…

【天皇賞・秋】◎フィエールマン

天皇賞・秋、 2頭(牡馬) ジャパンカップ、 2頭(牝馬) 有馬記念、 3頭(牡馬2:牝馬1) これは、3歳春(ダービー)までにG1レースを制した馬の、5歳シーズン以降における優勝実績(2001年~)だ。 天皇賞・秋でこれに該当するのは2006年のダイワ…

【菊花賞】◎バビット

ーーーーーーーーーーーー 「フィッシュ」。 アメリカでは走る馬の体形をこう呼ぶらしい。 馬体を正面からみると魚のように薄いのがその特徴だ。 これを知ったのは今年のダービーのパドック解説(GC)で、テレビ画面には大本命馬の姿が映っていた。 「空気…

【秋華賞】絶対に、無い

2020年2月8日、京都競馬場に虹がかかった。 グリーンチャンネルの画面越しに、輝かしい未来を予感した。 その数十分前、エルフィンSで1頭の牝馬が圧倒的なパフォーマンスを披露したゴールの瞬間、私は 「桜花賞馬だ!」 と両手を挙げて叫んでいた。 デアリ…

グリーンチャンネルでメッセージが読まれました(^^)

デアリングタクトのぬいぐるみが出来た。 欲しい... 通販で注文しようかと考えていた先週日曜の昼休み、「ぬいぐるみをプレゼント」というフレーズが耳に入ってきた。どうやらグリチャの全レース中継でメッセージが採用されると貰えるらしい。テーマは「秋競…

【9/6(日)札幌芝の注目馬】・・開幕週に逆戻り??

土曜札幌7レース、7番人気のファインスティールが逃げ切った。 勝ちタイムは、開幕週の同条件(芝2000m/1勝クラス)よりも早かった。 先週は札幌競馬としては珍しく重馬場となり、今週は乾いたとしてもダメージは残る筈で、最終週なら尚更というのが大方…

【札幌2歳S】◎ユーバーレーベン

昨年に続いて、札幌記念では現5歳世代のハービンジャー産駒が勝った。 (19年、ブラストワンピース/20年、ノームコア) そのハービンジャー産駒は今年の札幌芝コースで既に7勝を挙げているが、その世代別の内訳はこうだ。 7歳世代・・0頭 6歳世代・・…

【新潟2歳S】◎セイウンダイモス

土曜新潟5R新馬戦、6番人気のモメントグスタールに本命を打った。 「打った」というのは、POG-INFOさん(以下敬称略)の予想シミュレーション機能においてだ。後から知ったことだが、このレースでは私を含めて3人が予想を送信していて、3人とも◎が被って…

【新潟12R(1勝クラス)/5R(新馬)】ニシノウララは3度あるか?

後に語り継がれるような名馬でも、デビュー戦で敗れているケースは珍しくない。 その一方で、「新馬戦がベストパフォーマンスだった」と評価される条件馬も古今東西、数多く存在する。2・3歳時のアーモンドアイに唯一土をつけたニシノウララがその典型だ。…

【函館記念】◎トーラスジェミニ

現在のところ、今年の2歳戦の話題は前評判の高かったモーリス産駒の低調ぶりに尽きる。 そのモーリス産駒の今後の成功パターンのモデルとして着目している馬が函館記念に出走するから記事にしておこう。 ーーーーーーーー トーラスジェミニ /母母母父リボ…

遺伝の研究

私は、十数年前から血統研究に3年周期と13年周期の生産年という概念を取り入れている。遺伝現象の不思議には「時間」が深く関係していると直感しているからだ。 前回の記事に書いた「早生まれ」「遅生まれ」に着目したデータ分析も、3年周期の生産年によ…

ノーザンF生産馬に1・2月生まれの多い不思議

厳寒期にては母親の胎内、または土の中で眠り、 4月、暖かい日差しの恩恵を受けて青々と茂った草木のもとに生物が誕生するのは、より強く、逞しく育つ為の自然界の摂理であり、馬とて例外ではない。 しかしながら、サラブレッドは経済動物である。 1度目の…

【阪神5R/伝説の新馬戦】◎ダノンザキッド

1着アンライバルド (皐月賞馬) 2着リーチザクラウン(ダービー2着) 3着ブエナビスタ (桜花賞・オークス・・) 4着スリーロールス (菊花賞馬) 2008年菊花賞当日の芝1800m新馬戦だ。 菊花賞当日といえばその翌年も1着ローズキングダム(ダービー…

【宝塚記念】◎クロノジェネシス

久々のブログ更新だが、サボっていた訳ではない。 もともと、レース予想は発走30分前位にならないと身が入らない人間なのだ。 俗に言う「締め切り効果」というヤツですな。 しかしながら、年に数レース、何日も(何週も)前から不動の本命馬が決まっている…

【ダービー】◎ガロアクリーク

2017年産におけるクラシックロードは、ハーツクライ旋風から始まった。 後の重賞勝ち馬でも初戦敗退が目立つハーツクライ産駒だったが、現3歳世代ではデビュー戦から鋭い決め手を発揮する馬が続出して注目を集めた。もともと晩成傾向の血統なのだから末は博…

【オークス】・・予想要りますか?

繰り返すが、日本では4着馬は馬券対象外である。 更に、1着馬は大差勝ちしようがハナ差で辛勝しようが配当は変わらない。 要するに、これから書くことは殆ど無意味な戯言である。 ただ、安心してくれたまえ。酒などは一滴も入っていないし、そもそも、普段…

いざオークス、デアリング様のお通りだ

「競走馬はファンの馬である」 競馬の神様と称された、大川慶次郎氏の言葉である。 競馬は、馬券を買うファンによって支えられている。 レースの賞金は、私たちが日常汗水流して働いて得たお金なのだ。 競馬ファンならば、誰しも馬主に憧れるかと言えばそれ…

【無観客競馬】サラブレッドの「父に似ない」遺伝法則を考える

サラブレッドの適性や特徴が産駒にストレートに遺伝するならば、血統研究家など必要ない。実際には、いろいろな複雑な要素が絡み合っているか、はたまた単なる神の匙加減かといった具合に父に似ない。産駒の無観客適性の高さが確定的なロードカナロアやオル…

【無観客競馬】ロードカナロア産駒を再考する

前回の無観客分析から2週間たった。 最新のデータを見ていこう。 ーーーー データのレシピ ーーーーー □対象は生産者L上位概ね50位以内の生産馬 □好走データは、 ・2・3歳限定戦の2着以内(3歳未勝利戦を除く)、 ・特別戦(重賞含む)の2着以内、 …

「巨大厩舎」VS「権限厩舎」、これが現代日本競馬の本質だ!

前回までの復習だ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 日本競馬を席巻するノーザンF生産馬の約半数はクラブ所属馬で、その権限は実質生産者にあり、トレセン並みの施設と優秀なスタッフの揃った「外厩」の利用が日常になって調教師の裁量は確実に狭まっ…

「ブランド厩舎」と「権限厩舎」を見極めろ! 上位厩舎偏

「前置き偏」を読んでくれた方に捧げる ・・・ さあ、 ーーーー データのレシピ ーーーーー 集計期間は直近30週分 □対象は生産者L上位概ね50位以内の生産馬 □好走データは、 ・2・3歳限定戦の2着以内(3歳未勝利戦を除く)、 ・特別戦(重賞含む)…