~血統ウェーヴ~

直系統に囚われない血統解釈で競馬の本質に迫る

【単勝万馬券は狙うな】続・何故◎を打てたのか?

日曜中京4レース、11番人気のダイシンビヨンドが5馬身差で圧勝して単勝万馬券を演出した。この時、私は当馬に◎を打っていた。「打った」と言うのは、POG-INFOの予想シミュレーション機能においてである。このブログは当時の思考を出来るだけ再現..といきたい所だが、相変わらず予想時間は数分でシンプルなロジックを用いただけなので、脱線することに違いない(笑)

 

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中京4Rは3歳未勝利の芝1600m戦。

1番人気はノーザンF生産のアドマイヤラヴィ。休み明けだ。

当ブログでは何度も書いてきたように、現3歳世代/3年周期においてノーザンF生産馬休み明けマイル戦は鬼門だ。緩い流れになりやすい新馬や、チューリップ賞などの特定の重賞レースはよく勝つが、ブランド人気する傾向も含めて疑ってかかるのが賢明だろう。(結果は2着)

 

2番人気はフォーブス、非ノーザンのディープ産駒だ。

重賞で走っていても不思議のない良血馬だが、前日のメーンで同ディープ産のライティアが人気を裏切っていたのが頭を過ぎる。両馬とも共通して母内7代祖先にリボーを備え、トラックバイアスで成績がシンクロする傾向にある。中京芝は土日を通して母父ブライアンズタイムの血統馬が台頭したが、リボー3代周期で適性が変わってくるから別物だ。往年のブライアンズタイム産駒はグランプリレースに強かったが、孫のウオッカの適性が対極にあったことをイメージすれば分かりやすいだろう。

 

3番人気はエイシンヒカリ産駒のフローレンスハニー。

エイシンヒカリ産駒は前出の「リボーの7」を備える..と、もうこの辺りで単穴注意報発令だ。とは言え、発走30分前で単勝オッズが100倍以上の馬は殆ど来ない。理由は単純、強い馬では無いからだ。強くない、というヒントが十分に出ている。しかしながら、パドックの段階で40~60倍前後の馬に未知の魅力を感じることは多々ある。結論から言えば、これらの馬がGCのパドックでスルーされ、逆に危険な人気馬が過剰に持ち上げられることで単勝万馬券が成立するのだ。大穴を狙って超人気薄を狙い続けたらオケラ街道まっしぐら、単勝万馬券は狙ってはいけない

 

さて、先々週の安田記念ではキズナ産駒のソングラインが勝った。

キズナは大敗から平気で巻き返す大穴血統で、大一番で牡馬相手に撫で切ったソングラインですら大敗を2度も経験している。下級条件ではダート・芝替わりなどのショックで激走する馬や、一走置きに好走する馬も目立つ。キズナは、一度の大敗で見限ってはいけない

 

ダイシンビヨンド。

デビュー戦は14着と大敗だが、7番人気に支持されていた。今回が2戦目。

キズナは一度の大敗で見限ってはいけない、経験馬相手の未勝利戦デビューで大外枠、能力は高いが全く力を出していない可能性もある。今回は内の奇数枠、条件一変だ。

 

強い、というヒントは出ていないが、

強くない、というヒントも十分ではない。

 

ダイシンビヨンドは好スタートから2番手に付け、最後の直線で力強く抜け出し圧勝した。強かったのだ。

 

血統は競馬予想において結論を導く方程式ではなく、効率化に役立つものだと感じている。

人気薄のキズナ産駒を買い漁ってもオケラ街道まっしぐらだ。

何故ならー

そう、ダイシンビヨンドが強かったのだから。

 

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