モンジューのひ孫     /〜血統ウェーヴ〜

直系統にとらわれない血統解釈で競馬の本質に迫る

【サウジアラビアRC】◎ロードエクスプレス

この記事を書いている段階で1番人気のサリオスの前売り単勝オッズは1.8倍だ。

この状況は、6年前の東京スポーツ杯2歳Sのサトノアラジンと似ている。

 

2013年東スポ

5着 サトノアラジン単勝1.8倍

 

サトノアラジンは父ディープインパクト×母父ストームキャットの配合でデビュー前から評判の素質馬で、新馬戦では単勝1.5倍の支持に応える余裕のある勝ちっぷりだった。しかしながら、当馬の重賞初勝利は5歳春まで時間を要し、翌年の6歳春の安田記念で遂に待望のG1勝利に手が届いた晩成タイプだった。

 

ここから学べることは、新馬戦に限れば晩成タイプでも素質だけで高いパフォーマンスを見せて快勝するが、2戦目で相手が揃った重賞では容易くはない、という現実だ。中央競馬の2歳芝レコードタイム表に3頭名を連ねるディープインパクト産駒だからといって例外ではない。

 

【・サリオス】父ハーツクライ

今年の2歳のハーツクライ産駒旋風の象徴は牝馬ウーマンズハートだ。

新潟2歳Sを快勝して、晩成傾向のハーツクライ産駒のイメージを覆してまるでディープインパクト産駒のようだった。そう、ちょうど6年前のハープスターのような...と、実は、今回サリオスとサトノアラジンを重ねる根拠はここにある

当時のハープスターの新潟2歳Sの末脚は衝撃的で、その後は結局オークスまで1番人気を他のどの馬にも譲ることはなかった。この状況下で、ファンが牡馬においてもディープインパクト産駒に期待をかけたのは想像に難くない。その結果が東スポ杯におけるサトノアラジンの過剰人気であり、これが今回のサリオスの人気と重なって見えて仕方がないのだ。2017年産のハーツクライ産駒は確かにディープ産駒を髣髴とさせる切れ味を初戦から発揮しているが、しかし冒頭で述べたようにこれは晩成傾向の素質馬でも可能なパフォーマンスだ。更に気になるのがサリオスの馬格だ。

 

[新馬戦時の馬体重]

サトノアラジン (508kg

サリオス    (534kg

 

ハープスター  (474kg

ウーマンズハート(456kg

 

そもそも同じハーツクライ産駒でも500kgを超える牡馬と450kg台の牝馬に、同時期のマイル重賞において同じ期待をかけるのには抵抗がある。ならばここは思い切って単穴狙いが面白い。

 

【◎ロードエクスプレス】父キンシャサキセキ

 

2017年産の注目種牡馬ハーツクライに限らず、「3代祖先にリファールを持つ種牡馬」に網を広げると配当がおいしい。特にこれまで広いコース向きではなかった種牡馬の産駒の東京コース替わりには一目置いているから、いきなり期待している。