【中山5R2歳新馬】◎ローレリスト
今年の2歳世代のハーツクライ産駒はディープ産駒を髣髴とさせる素質馬が続々出てくるが、これは共通する4代祖先のリファールの血が大きく作用していると推測される。その根拠の1つは以下のとおりだ。
「血統ウェーヴ」理論の世代周期として定義している13年前の2歳馬に当たる2004年産において、リファール系種牡馬の代表産駒が出ている。
ローレルゲレイロ(2004)
/父キングヘイロー(父父リファール)
アサクサキングス(2004)
/父ホワイトマズル(父父リファール)
13年周期という切り口で競走馬の生産年に着目すると、名馬という、神の匙加減か気紛れで生まれてくる奇跡のアスリートにも、ある法則性を感じることがある。例えばニジンスキーの血を引く名馬がそうだ。
ニジンスキー(1967)
フサイチコンコルド(1993)=1967+13+13
/父父ニジンスキー
ダンスインザダーク(1993)
/母父ニジンスキー
ブエナビスタ(2006)=1967+13+13+13
/ニジンスキーの3×4
奇しくもニジンスキーの26年後に生まれた世代の日本ダービーは、この孫によるワンツーフィニッシュだった。
そして、その13年後に生まれたブエナビスタはニジンスキーのクロスによる最高傑作といえる名馬だ。
2017年産に戻る。
今年の2歳世代の種牡馬はハーツクライばかりが話題だが、これと同期でディープ全兄のブラックタイドも侮れない。
◎ローレリスト
母父ダンシリ(1996)
ダンシリの後ろに生産年を入れたのは他でもない、1996年/13年周期産の種牡馬を父に持つ繁殖牝馬と全弟ディープインパクトの配合は紛れもないニックスなのだ。
<母父が1996年/13年周期産種牡馬のディープ産駒>
ジェンティルドンナ/母父ベルトリーニ(1996)
サトノダイヤモンド/母父オーペン(1996)
リアルインパクト/母父メドウレイク(1983)
他、重賞勝ち馬だけでも枚挙に暇がない。
母父ダンシリでも秋華賞2着のミッキーチャームが出ていて、2017年産に限りブラックタイド≒ディープの傾向が強いとすれば◎ローレリストには相当期待できそうだ。