モンジューのひ孫     /〜血統ウェーヴ〜

直系統にとらわれない血統解釈で競馬の本質に迫る

【無観客競馬】ロードカナロア産駒を再考する

前回の無観客分析から2週間たった。

最新のデータを見ていこう。

 

ーーーー データのレシピ ーーーーー 

□対象は生産者L上位概ね50位以内の生産馬

□好走データは、

 ・2・3歳限定戦の2着以内(3歳未勝利戦を除く)、

 ・特別戦(重賞含む)の2着以内

 ・平場戦は2勝クラス以上の1着(2番人気以下)のみを集計。

□凡走データは、3歳未勝利戦を除く全レースの、

 ・1番人気で3着以下、

 ・2番人気で4着以下、

 ・3番人気で6着以下、

 ・4・5番人気で8着以下、を集計。

 

好走データ/凡走データの比率(延べ頭数)は1:2

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ロードカナロア産駒】

※条件問わず

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直近5週(無観客)

☆好走データ ・・ 7頭

▼凡走データ ・・ 19頭

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無観客以前と比較すれば好成績だが、直近5週にデータを絞れば特筆すべきデータではない。

 

しばしば、ロードカナロア産駒が「無観客に強い」という文言を目にするが、この表現には抵抗がある。「強さ」とは、レースにおけるあらゆる課題を乗り越える「耐性」であり、単純に早い馬が大レースを制す訳ではないところが競馬の醍醐味だ。自動的に課題が一つ取り除かれた状況で台頭するなら「無観客に適性がある」という言い回しが正解だろう。現在国内で最も高い種付け料を誇る種牡馬だけに、この評価は決して好ましいものではない。

直近データが平均値を下回ったのは、無観客2走目の昇級戦におけるクラスの壁と、安易な過剰人気によるものだろう。こういった状況では単純にクラス実績のある「強い馬」のオッズが美味しくなるから馬券は辞められない。

 

さて、週末のヴィクトリアマイルでは産駒のアーモンドアイが人気を集めそうだが、「ロードカナロア産駒の無観客だから鉄板」という発想は愚の骨頂だ。

当馬はファンの大歓声牡馬相手距離延長など多くの課題を乗り越えた「耐性」を備える名馬であり、同産駒としては異質の存在だ。牝馬限定、無観客、マイル戦ならこれらのストロングポイントが十分に生かされず格下馬に足元をすくわれても不思議はない。宝塚記念に出走すれば確勝級だから給付金をぶち込むならそこだ。

 

 

そもそも、ロードカナロア産駒の無観客適性はどこからくるのか。

同じくキングカメハメハ直仔のルーラーシップ産駒や、母父キングカメハメハに該当する馬のデータを分析しても、特筆すべきものはない。

 

加えて、無観客後はロードカナロア以外にもオルフェーヴルリアルインパクトの産駒の台頭が目立っている。

これらに共通する要素は「2008年産の種牡馬」なのだが...

 

 

ここから先は、かなりdeepな記事になりそうなのでタイトルを分けたいと思う。

ザックリと結論から言えば、

 

「2008年産の種牡馬の産駒」と、

2015年産にあたる「現5歳馬」

 

が、無観客における特注馬となる。

この二つを意識するだけでも馬券成績は向上するだろうが、「血統ウェーヴ」の真髄とも言える「サラブレッドの父に似ない遺伝法則」について書くいい機会だから、頑張ってみよう。