【回収率向上大作戦】ブランド厩舎と権限厩舎を見極めろ!(前置き偏)
現在の日本の生産界はノーザンファームが席巻している。
そのノーザンF生産馬の約半数はサンデーレーシング、キャロットクラブ、シルクホースクラブのいずれかに所属しているが、これらの馬の育成方針やローテーション、騎手の起用などの権限はどこにあるのか。
全てとは言わないが、これは自明である。
大牧場が優れた外厩施設を持てば、必然的に調教師の裁量が狭まる。
また、権力のある個人馬主が減り、分割された権利のみを有する一口馬主が増えることで、その権限は実質オーナーブリーダーのノーザンFに集中するのだ。
当ブログでは、昨年秋から生産者別分析を試みているが、自作のデータは30週分まで増えた。
ここまでくれば、否が応にも現代日本競馬の本質が見えてくる。
当然ながら、調教師リーディングではノーザンFの育成と親和性の高い厩舎がその上位を占めているが、この現象は、
「リーディング上位厩舎の一部がノーザンF直属のブランド化している」
と解釈することもできるのだ。これは「強い馬作り」という観点では正義に違いないが、馬券を買う私たちにとっては由々しき問題である。
「ブランド人気」
個々の馬の本質が見過ごされ、所属厩舎や騎手のネームバリューで人気になる。
こんなものに踊らされていては、馬券回収率など向上しよう筈もない。
さあ、馬券で勝ちたい諸君...
現在、本当の意味で権限を持って好成績を挙げている厩舎はどこなのか?
データの算出は単純明快だ。
自作の生産者別データから以下の条件を削除する。
・サンデーレーシング所属馬
・キャロットクラブ所属馬
・シルクホースクラブ所属馬
・吉田勝己・和美オーナー名義の馬
・ルメール騎手の騎乗馬
・短期免許の外国人の騎乗馬
残ったデータで好成績の認められる厩舎こそが、
大牧場にも巻かれず、
フランス人にも頼らない、
本物の「権限厩舎」である...筈だ。
・・・
ここまで書くのに3時間近くかかったぞ...
明日、続きを書ければ。