~血統ウェーヴ~

直系統に囚われない血統解釈で競馬の本質に迫る

リスグラシューを、忘れない

2019年の中央競馬も残すところあと1日。

競馬の他にこれといった趣味は音楽鑑賞くらいだからホープフルSの開催はありがたいが、1年が金杯で始まり有馬記念で終わるという感覚は変わらず、28日は2019年と2020年の間の、エクストラステージといった気持ちだ。

 

 

今年は、競馬ファンとしての自分の大きな転換期となった。

それは自分の予想を公式に記録していく、という作業が習慣化されたことだ。

当ブログでは何度も書いているように、秋の中山開催からPOGーINFOさんの予想入力機能を使わせて頂いている。まだ始まったばかりで使用者は少なく、気付けば自分が圧倒的なレース数に入力していて、まるで土曜の朝から大浴場の一番風呂にひとり悠々と浸かっているような贅沢さだ。

さて、このきっかけは何の気なしに始めたものだが、すぐにその面白さに目覚めてしまって馬券を買い忘れることもしばしば。

馬券はたとえ外れても給料日になればまたお金が入るが、公式に記録される回収率は一度落ち込んだら予想で巻き返す以外に方法がない

実際の馬券よりも余程スリリングではないか。

買い目縛りもあって予想レース数を積み重ねるほど一発逆転が困難なシビアなルールだ。特に私は「モンジューのひ孫」というペンネームを使っているが、これは曾祖父の名から拝借した大切なものだ。これを名乗るのが許されるのは今国内では私とメロディーレーンちゃん(母父父モンジュー)だけである。この名を貶める成績を残すわけにはいくまい。

 

 

とはいえ、先週の私は絶不調だった。

 

年に数回ある、負のオーラ纏まくり状態。

本命馬が来る気がしない。

逆神と呼ばれる予想家を笑えない。

買うと来ない気がする。

来ない気がするのに本命を打つ。

気づけば、トータルの回収率は100%を下回り、

先週644レース目にして越えた壁が再び立ち塞がった。

 

 

しかし幸いだったのは、この絶不調が土曜の朝から始まっていたことだった。

開催土日通して、何の手応えも無しに終えるということは滅多にない。

特に顕著だったのは中山芝コースが時計を要するようになって、東京開催のジャパンカップ週の重馬場で好走した馬が馬券になっていたことだ。

 

「傾向は掴めている..」

 

この日のメーンの有馬記念の予想は週始めからリスグラシューとサートゥルナーリアに絞っていて、前日の深夜4時間かけて書いたのが前回の記事だ。

しかし、週始めには自信満々だった予想が、当日の連戦連敗で揺らいでいく。

 

「スワーヴリチャードが気になる..」

コースは向いているとは言えないが、明らかに馬場コンディションが追い風だ。

 

悪魔が囁く。

「スワーヴリチャードに本命打とうか..」

 

しかし、思い留まる。

「もしここで本命を変えて、リスグラシューが勝ったら..」

悔いが残る、なんてレベルの話じゃない。

 

「ブログに書いたのに本命変えていいの..?」

節操なし。

 

 

結論は、前日予想に△スワーヴリチャードを追加した形でPOG-INFOさんに送信。見事に、再び回収率100%の壁を越えることができた。

 

 

ありがとう、リスグラシュー

 

本当にありがとう。