~血統ウェーヴ~

直系統に囚われない血統解釈で競馬の本質に迫る

【競馬七不思議】なぜ新潟直線1000m戦では6枠の勝率が悪いのか?

今週から秋競馬だというのに何を今更と言われるかもしれないが、これを考えることが今後の馬券回収率の向上の為の特効薬になると直感したのだから仕方がない。

 

さて競馬は各コース形態によって枠順の有利不利が異なるが、新潟直千コースほど分かりやすいものはないだろう。何しろ、枠順別複勝率は大外の8枠が最も高く、内へ行くほど見事に右肩下がりに低くなる。(1枠2枠では入れ替わるが、これは2枠の馬が1枠3枠の馬に挟まれて押圧されるからであろう。)

これほど分かりやすい外枠有利なコースならば、勝率も8枠7枠ときて6枠が次位で高くなければ不自然だが、6枠の勝率に関しては過去3年で前出の2枠の次に悪く(ワースト2)、単勝回収率も20%台とかなり低調な数字だ。この疑問を残したまま大事なお金を週末散財する訳にはいくまい。

 

そもそも競馬というスポーツは大勢の入れ替わりが少ない。

競技時間が短いと言われればそれまでだが、差されてまた差し返すのような攻防を何度も繰り返すようなシーンは滅多にお目にかかれない。大抵はスタートして隊列が決まり、勝負所の手応えと末脚の勢いで着順が決まる。4コーナーで馬券が買えたら誰でも億万長者だ。昔のダビスタでは勝負根性が重要な要素だったが、現代競馬で問われるのはフィジカルと展開を見方につける騎手の技術を含めた操縦性だろう。

4コーナーで馬券が買えたら...というのはあながち夢物語では無い。直千競馬の話だ。これだけ外枠有利が顕著ならば、枠順による能力補正と展開補正が明白で、つまり8枠の馬は道中ロスなく4コーナーを回ってきた手応え十分な有力馬と解釈することができるのだ。これでは、勝負根性の入る余地の少なくなった現代スピード競馬で、相手なりに走る性質を持った馬たちなら6枠の勝率の低さが顕著なのも仕方がない。6枠の馬の好走は、8枠7枠の馬に合わせて走ったものなのだから、これらが崩れる時に先頭で駆け抜けるのは漁夫の利を得た内枠の馬で、結果的に複勝率が高くとも勝率では内枠に劣るのだろう。

 

まだまだ未熟な推論だが、これが何かのきっかけとなる予感に変わりはない。