~血統ウェーヴ~

直系統に囚われない血統解釈で競馬の本質に迫る

【休み明け方程式】ディープ産駒≒サクラバクシンオー産駒??

「血統ウェーヴ」では、サラブレッドの生産年を3年周期13年周期で定義している。

 
これは、血統や現役時代のイメージとは産駒の適性や特徴の辻褄が合わない種牡馬たちの誕生年が、この周期で重なる傾向に気づいたことから始まっている。

 

これがタイトルの無謀(?)とも言うべき相似記号の根拠なのだが、さて本題は何故ディープ産駒は休み明けから走るのか、だった。

 

ディープインパクト (2002年産)

サクラバクシンオー (1989年産) =2002-13

 

・バクシンオー産駒が休み明けに強かったことは語る必要もないだろう。問題はこれらと同世代の種牡馬たちだ。

 

アドマイヤジャパン (2002年産)

新馬勝ちした全8頭のうち、7頭が4番人気以下での勝利で高配当が目立つ。

 →1400m以下に実績が偏るのもポイントだ。前々回キングヘイロー産駒について書いたが、短距離志向の叩き良化型種牡馬の産駒の新馬勝ちは相手関係に恵まれた人気馬に多い。明らかにアドマイヤジャパンはその逆だ。

 

タートルボウル (2002年産)

・産駒唯一の重賞勝ち馬トリオンフは新馬勝ちしている。

 

パラダイスクリーク (1989年産)= 2002-13

・産駒で重賞を勝った全6頭の内5頭が新馬勝ちしている。

→これは前回書いたように、後の重賞勝ち馬でもデビュー戦では目立って走っていないことはザラで、叩き良化型種牡馬の産駒なら尚更だ。明らかにパラダイスクリークもその逆だ。

 
これらのことから考察すれば、休み明けに走るディープ産駒の特徴は父から譲り受けたものではなく、サラブレッドの生産年による適性や特徴の偏りといったミステリー性の強い遺伝現象が影響していると推測できる。

 

そしてそれは、現在までにデビューした今年の2歳馬にあたる2017年産の、リファールの血を持つ種牡馬の産駒に顕著な特徴であるから、今後も検証していこう。