~血統ウェーヴ~

直系統に囚われない血統解釈で競馬の本質に迫る

【種牡馬格言】2001年産種牡馬の産駒は奇数馬番枠で好走する

前回の記事の抽出データがあまりにも出来すぎだったので、もう少し踏み込んでみよう。

「血統ウェーヴ」ではサラブレッドの誕生年を13年周期3年周期によって定義している。例えば2001年産種牡馬と13年周期で重なる1988年産種牡馬の産駒には共通した特徴がある。それが今回のテーマだ。

 

テイエムオペラオー/ 父オペラハウス(1988)

 

G1/7勝のうち奇数馬番5回

皐月賞     /6枠12番

天皇賞春 /5枠5番

宝塚記念 /1枠1番

天皇賞秋 /7枠13番

JC           /4枠8番

有馬記念 /4枠7番

天皇賞春 /1枠1番

 

G1/負けた7戦のうち偶数馬番6回>

(3歳)

ダービー /7枠14番

菊花賞    /3枠4番

有馬記念/6枠11番

(5歳)

宝塚記念 /4枠4番

天皇賞秋 /5枠6番

JC           /3枠4番

有馬記念 /8枠12番

 

(!)これはものすごい偏りだ..。奇数馬番で7戦して負けたのは3歳で挑んだ1999年の有馬記念グラスワンダースペシャルウィークに続く3着なのだからほぼパーフェクトといっていい。ゲート先入れの方が集中力が高まるのだろうか。

 

キタサンブラックブラックタイド(2001)

 

G1/7勝のうち奇数馬番5回>

菊花賞     /2枠4番

天皇賞春 /1枠1番

JC           /1枠1番

大阪杯    /4枠5番

天皇賞春 /2枠3番

天皇賞秋 /4枠7番

有馬記念 /1枠2番

 

内枠で滅法強いのは周知だろうが、奇数馬番の多さも際立っている。そして特筆すべきは2頭揃って8枠(ピンク帽)でのG1勝利は無く、キャリア最大の敗戦(オペラオーの引退レース、キタサンブラックのダービー、5歳時宝塚記念)がこの枠だった。以上のことから、2001年産/13年周期種牡馬の産駒は奇数馬番(なるべく内)で好走しやすく大外枠は鬼門、という仮説が成り立つが、では、前回の記事で書いた先週の日曜札幌の抽出データに当てはめてみよう。

 

好走馬(3着以内)/7頭中

奇数馬番枠・・  5頭

 

凡走馬(4着以下)/4頭中

偶数馬番枠・・  3頭

 

(!!)これも驚きだ...今回は新馬戦の1着馬と人気を裏切った馬を加えたのだが、傾向は顕著だ。

では、まとめよう。2001年産種牡馬の産駒はその芝ダート適性に問わず1走置きに好走する傾向があり、そのリズムは奇数馬番枠→好走、偶数馬番枠→凡走といった具合である。恐らくこれは産駒が目一杯走った次走で嫌気がさすか或いは反動が出やすいのかといった特徴と、ゲートの先入れ、後入れが深く関わっていると推測できる。いずれにしても、馬ノーベル賞級の発見であることは間違いない(なんだこのオチ)。