~血統ウェーヴ~

直系統に囚われない血統解釈で競馬の本質に迫る

【種牡馬格言】2001年産種牡馬の産駒は1走置きに好走する

キングカメハメハが死んでしまった。

種牡馬は引退しても平穏な余生を願っていただけにショックは大きい。

キングカメハメハの現役時代の活躍はあまりに短く、しかし衝撃的だった。当時の常識ではNHKマイルカップ優勝から中2週で挑むダービー制覇は全くもって規格外で、15年前のサンデーサイレンス産駒全盛時代に、母父父にノーザンダンサーを持つ種牡馬(キングマンボ)の産駒のポテンシャルを強烈に示した名馬であった。

種牡馬としてのキングカメハメハは、私にとってはとても難解な印象だった。

何しろ、「血統ウェーヴ」で重要視している祖先馬たちがその血統表にゴロゴロと名を連ねていて解釈が難しい。俗にこの産駒が器用貧乏とも言われる所以だろう

キングカメハメハは2001年産まれで、同期のハーツクライダイワメジャー、競走成績で劣るブラックタイドまで種牡馬として成功した黄金世代だが、これらの産駒には共通して1走置きに好走するという傾向がある。

これは、サラブレッドの誕生年が自身の現役時代や祖先馬としても影響を与え続けるという「血統ウェーヴ」における最大のミステリー性によるものだと解釈できる。

 

では、具体的に先週日曜札幌の新馬戦を除く全レースで検証してみよう。

抽出馬の条件は、「父が2001年産」であることが必須で、今回「3着以内」に入った馬か「3番人気以内」に支持された全頭だ。

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【2R】

ロードアブソルート/キングカメハメハ(2001)

(今回)5着2番人気

(前走)3着

(前前走)5着

 

【3R】

ファロ/メイショウボーラー(2001)

(今回)3着8番人気

(前走)10着

(前前走)5着

 

【8R】

スリーケープマンボ/スズカマンボ(2001)

(今回)1着10番人気

(前走)8着

(前前走)5着

 

ブラックダンサー/ブラックタイド(2001)

(今回)2着9番人気

(前走)10着

(前前走)5着

 

ホッコーメヴィウス/ダイワメジャー(2001)

(今回)5着2番人気

(前走)1着

(前前走)6着

 

【9R】

ペレ/ハーツクライ(2001)

(今回)2着1番人気

(前走)6着

(前前走)2着

 

【10R】

カウディーリョ/キングカメハメハ(2001)

(今回)1着1番人気

(前走)・11着

(前前走)1着

 

【12R】

キタサンタイドー/ブラックタイド(2001)

(今回)2着5番人気

(前走)9着

(前前走)4着

 

ケルティックソード/ハーツクライ(2001)

(今回)4着1番人気

(前走)2着

(前前走)6着

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なんと、この日は芝ダート、各種牡馬の産駒の適性などを問わず全頭が表題のパターンに当てはまってしまった。

あらかじめ認識していたのは最終レースのみで、記事を書きながら抽出していったのだから自分でも驚きだ。細かく分析すればペレとカウディーリョは前走が格上挑戦で着順が下がるのは当然だし、実際に活用するには前走との間隔などを考慮する必要があるが、単純で破壊力のある馬券戦術になるのは間違いない。